商業施設に勤務していた当時、館内でイタズラしたヤンキー集団に対しクライアントが出入り禁止の勧告をし揉めた事がありました。その時に警備員が矢面に立つのですが、そのヤンキーは筋骨隆々。反面こちらの警備員たちはガリや太った面々。相手が本気を出したら我々警備員ではどうにもならなかったでしょう。
警備員に肉体労働はほぼ無い
警備員の求人などを見ても、警備員に特別な体は求められていません。
体力に自信のある人は大歓迎ですが、不審者を投げ飛ばす力のある人、などと言った募集は一つもありません。
警備員になる為には、何か武道などの経験者でないと入れませんか、という疑問のある人もいるかもしれませんが、チビでもガリでもぶよぶよに太っていても警備員になる事は可能です。
こんな年中人手不足の業界では、選り好みしている場合ではないのです。
そして、警備員はムキムキな体つきでなくても仕事は出来ます。
施設警備員に限らず、警備員の仕事は巡回や受付けまたは立哨など、基本的に重いものを上げ下げするような仕事ではありません。
なので、70歳を過ぎた高齢者でも出来る仕事なのです。
これが誰でも出来る簡単な仕事である警備員なのです。
不審者対応で瞬間的な筋力は必要
しかし、冒頭でも述べたように現場によっては不審者を制する必要のある場面もあります。
こんな対応は本当に稀な事ですがね。
殆どは何かあったら警察へ通報して、それまでは不審者と対峙するなんて事はありません。
警備員が体を張って、なんて状況は10年経験して1度あるか無いかだと思います。
しかし、その10年に一度に遭遇してしまった場合、ガリな警備員では不審者を抑える事は難しいでしょう。
こういった場面では警備員が大勢いる状態になっているので、数名で抑え込むことになります。
なので、余程筋力に自信が無くても何とかなるでしょう。
それでもこういった場面に遭遇すると、警備員も多少の筋力があった方がいいのかな、と思い知らされます。
施設警備員に筋トレは必要である
ムキムキの警備員がいても、普段の業務ではほとんど役に立ちません。
じっと立っているかひたすら歩いている様な仕事ばかりなので、ムキムキであっても見た目で威嚇出来るくらいでしょう。
しかし、警備員という事で既に威嚇しているので、ムキムキであろうがガリであろうがそれはどちらでも変わりないのです。
警備員が筋トレをする理由は、そのあるか無いか分からない様な場面で役に立つかどうかですね。
まあ、警備員とは言え立哨や巡回も最低限な筋力を必要とする業務でもあるので、何もしないよりは鍛えている方が多少は楽にはなると思います。
しかも、警備員は体を動かさない割に食べる機会も多いので太りやすいです。
それを防ぐ為にも筋トレは効果あると言えますね。
施設警備員としてどんな現場に配属するか分かりません。
毎日、マッチョなヤンキーを相手にしなければならないかもしれません。
その時に相手に投げ飛ばされない様にする為にも、少しでも筋トレしておいて損はしないのではないでしょうか。