施設警備員として勤務していると、たまに施設内にいるのに敷地の外の事を聞かれる事があります。〇〇にはどうやって行ったらよいですかね・・などです。勤務地の地域に詳しいのなら案内も出来ますが、自分の勤務地しか分からないような土地勘のない場所だと答えようがありません。
施設外に詳しくない
昔、商業施設で勤務していた時に店内巡回中、お客様から
「〇〇へはどうやって行きますか」
と尋ねられたことがありました。
当時勤務地であった商業施設の現場は、私の知っている土地であったので、〇〇の場所も分かる上にどのように行くのかも無事案内する事が出来ました。
実はこれは警備員にとって良くある事だと思います。
自分の勤務している現場で、利用するお客様から、施設の外の道案内を尋ねられるパターンです。
お客様は警備員に対して交番のおまわりさんの様な感覚で訊ねているのかもしれません。
しかし、これは残念ながら全ての警備員が質問に答えてあげられるとは限りません。
その警備員さんは、この地域の人間でない可能性があるからです。
以前いた商業施設では、施設のある地域の人間は半分もいませんでした。
残りの半分は車や電車で1時間も離れた自宅から通っている様な人たちです。
県を跨ぐほど遠方から来ている人は居ませんでしたが、勤務地周辺の土地の事は全く分からない状態です。
どこの何々という名前を出されても
「すみません私はここの土地の物でないので・・」
と答えるしかできないのです。
当時の私の様にその土地を知っている者なら答える事が出来ますが、警備員は意外と周辺の地理に詳しいとは限らないのです。
間違って教えると大変な事に
そんな中、多少聞いた事のある名前を出されていい加減な説明をすると、後で面倒な事にもなりかねません。
「あそこの警備員に道を聞いたらとんでもない目にあわされた」
道案内が説明不足で、警備員に騙されたなんて後で怒鳴り込まれても困りますよね。
こちらは良かれと思って案内したのに、それが裏目に出るかもしれません。
幸い今までの現場では、そういった知ったかで説明した警備員はいなかったので、クレームになる様な事はありませんでした。
いくらその土地に詳しくても、いつも道案内がうまくいくとは限りません。
その人が車や電車またはタクシーなど、どのような手段でその場所まで行くかしっかり聞いておく必要もあります。
自分の勤務している店内の案内とは違い、施設の外の案内なので細かく説明する義務もない為、ついいい加減に教えてしまいがちです。
そんな気持ちで説明するなら初めから「分かりません」といった方が相手を落胆させることも無いでしょう。
お断りするのが一番無難
警備員は自分の勤務する商業施設のテナントの案内は丁寧にする必要はありますが、どこにあるかもはっきりわからない様な場所の説明は、特に丁寧に説明しなくても仕事上の失敗にはなりません。
しかし、後になってお客様がクレームを入れてくる事を考えると、ヘタな事も言えませんね。
それならば、初めから分からないと謝った方が問題は大きくなりません。
別に、自分の勤務する範囲の事でもないので、後で問題になるくらいなら説明しない方が相手にとっても結果良い事になります。
警備員として仕事上、相手の悩みに答えてあげたい・・
という気持ちは良く分かりますが、中途半端な説明では却ってトラブルになる事もあるのです。
「申し訳ありませんが、存じ上げません」
という答えも時には必要です。