施設警備員として当直勤務の仕事をし、さあ帰る事が出来ると思った矢先、電話が鳴り出勤予定の隊員が病欠で、その穴埋めでそのまま仕事となり帰れない・・。こんなパターンはどこにでもある話でしょうか。少なくとも私が経験してきた現場では、明けのはずが帰れずぞ今日も仕事、というのは必ずありました。本来なら、当直勤務を終えた隊員ではなく、休みの隊員に声を掛けて出勤して貰うのがベストだと思うのですが。
当直勤務の翌日は非番で休みのはず
当直勤務は24時間勤務をして、翌日の朝に帰る事が出来るはずです。
24時間も職場に拘束され、数時間という禄に寝る事も出来ない仮眠時間でフラフラになりながら、朝になれば帰る時間を待ち遠しく思っている状態でもあるのです。
当直勤務が明けると、その日は非番という扱いになり、その日丸1日は自由な時間です。
前日に24時間という2日分働いているような状態なので、翌日の1日はその2日目い当たる訳です。
なので、厳密に云えば別に得をしている訳ではなく、2日分の仕事を1日に圧縮している様なものだと言えるのです。
流石に24時間も拘束されていると、下番も近い時間にはだいぶ疲れが出てきます。
若い警備員さんならともかく、50歳以降の初老から高齢に至る警備員さんにとっては意外とキツイ勤務になるでしょう。
そんないざ帰る時間も近づいた頃、電話が鳴るのです。
誰かが突然休むと穴埋めでそのまま仕事になる
人は誰でも突然の病で仕事を休まざるを得ない時があります。
会社へ電話をし、欠勤という事になるのですが、警備業界では誰かがその日の仕事を休むとなると、他の誰かが仕事に出なければなりません。
警備業界の現場の多くは「警備員を〇名配置する」という契約になっているので、一人でも欠けるのなら誰か一人を緊急で用意する必要があるのです。
仕事を休む連絡が入るのは早朝である場合が多く、その代わりの人間を用意する為に「早朝に連絡」をするのです
この早朝に連絡をするのが意外と曲者で、自分に例えると
「休日の早朝に会社から電話が鳴って良い話の訳が無い」
という事です。
よほど会社や現場に協力的で、電話が鳴るだけで
「仕事の依頼だ、了解!」
なんて人は居ないでしょう。
そうなると早朝から会社の電話には出ない、という人が多くなります。
欠員が出たので、仕事に出て欲しいのに誰もつかまらない。
そのしわ寄せは、まだ仕事をしている当直勤務者へ行くのです。
理想は休日の人が出勤してくれるのが良いのだが
欠員が出たという連絡が入った目の前には、まだ仕事中の当直勤務者がいます。
今までの現場でもそうですが、目の前にいる警備員に仕事を依頼するのが一番手っ取り早いのです。
わざわざ連絡する必要もありませんし、もうすでに出勤しているのでそのまま直ぐに仕事に入る事が出来ます。
会社にとって当直勤務者にそのまま仕事に入ってもらえるのが一番楽なので
「当直勤務明けの警備員に仕事をさせるな」
とは言いません。
殆どが現場の責任者任せで、その責任者も当直勤務者に連続勤務のお願いをします。
まあ、私も突然の欠員が出たような日は、当直勤務者に連続勤務のお願いをしてきた側の者なので、偉そうな事は言えませんが、実際は休日で自宅にいる人に連絡をしても、あまり良い返事を貰えた事がありません。
それならば、その日は目の前の出勤していた人に連続勤務を頼んで、後日仕事をお休みした人と別の日に交代する、という「ギブアンドテイク方式」で回しています。
後日、別にお休みが貰えるとわかれば「この連続勤務でもなんとか我慢してやってやろう」という気持ちになります。
でも、本当はその日お休みの人に仕事に入ってもらえるのが、一番の解決策なのですがね。