警備員は毎年現任教育という警備員の講習を受けています。警備員として仕事をする上でこの教育を受けていないと、現場で仕事をする事が出来ないのです。しかし、警備員の業務検定を取得している者は、短縮もしくは免除されておりその失格を持っている私はしばらく教育を受けていません。参加している時はあれほど苦痛だったのにいざ出席しなくても良くなると今度は出てみたくなるものなのです。
警備員は毎年警備員の教育を受けている
警備員は全員もれなく、定期的に現任教育を受けなくてはなりません。
この全員というのは「ある条件を除いて」という全員ですが、まあ現場で働いている警備員さんは殆ど現任教育を受けている事だと思います。
この現任教育は今でこそ毎年、年に1度受ける事になっているのですが経験上、警備会社によって講習の質が異なります。
会社の方針や講師側の人間によって、教育の内容にかなり偏りがありました。
まあ、現任教育は指導する内容が決まっているので、毎年指導している講師の方にとってはマンネリ化している為に、指導の質が下がるのは分からないでもありません。
そんな中でも、毎回工夫して指導している講師の方もいるので、現任教育を受ける側が飽きない様に、と頑張っている姿に感謝する事もありました。
教育を受けなくても良い条件
この現任教育という講習は、厳密には警備員全員が受けるモノではなく、ある条件を満たしている警備員さんは、受講内容の一部免除もしくは全項目免除されるのです。
それは
「警備業務検定を1級若しくは2級を取得している事」
なのです。(今回は指導教育責任者の説明は除く)
警備業務検定は、全ての分類に定められており、その該当する現任教育の資格を持っている者は免除されるのです。
まあ、警備員である方なら常識でもあるので、わざわざ説明するまでもないとは思いますがね。
それぞれ2級と1級の資格を持っている警備員さんは、現任教育を受ける様な内容はすでに身に付いている、という前提で免除されるという訳です。
しかし、周りにも資格を持った警備員さんがいますが、日ごろ業務の話をしていると
「あれ、これ検定持っている人なら知っているはずなのに」
という忘れたのか知らないのか、業務をする上で怪しい人もいたりします。
1度の試験で合格して、資格を持って現任教育を受けなくなった人よりも、毎年講師の方から指導を受けている警備員さんの方が、知識が劣化する事が無い、という理屈なのかもしれません。
そういう意味では、資格を持っている人で自分の知識が怪しい、と思った人は恥ずかしがらずに現任教育に参加しても良いのかもしれませんね。
受けなくて良いのはうれしいが
今の警備会社の現任教育は、正直あまり面白くありません。
それは講師の方に失礼な話になってしまうのですが、指導する内容が警備員として身に付かない脱線話が多いのです。
以前の警備会社でも似た様な講師の方は居ました。
恐らく、毎回同じ話ばなりしている側にとっては「また同じ話をするのか」と思っているのかもしれません。
しかし、受ける側としては同じ話ではありません。これが初めてなのです。
毎年同じ内容で進行するかもしれませんが、年に一度の講習なので多少同じ話でも、警備員としてためになるのであれば「同じ話」でも良いと思います。
警備員の中には、この同じ話でさえ身に付いていない者もいるので、何度も繰り返し指導して身に付くようにさせるのも仕方ありません。
そんな、現任教育ですが受講しなくなって、自分自身の警備業務の基本という物を学ぶ場所が無くなりました。
検定試験の時の教本を見返せばよい、と思うかもしれませんが、周りの資格を取得した警備員さんで「教本をたまに見かえす」という人は残念ながら一人もいません。
みな、一度合格したらそれで終わりです。
そんな事では、せっかく身に付けた警備業の基本が頭の中から少しづつ消えていってしまいます。
現任教育を、休みの日にわざわざ営業所まで行って受けに行かなくて良くなったのは非常にうれしいです。
しかし、警備員としての知識を忘れてしまうのも検定保持者としても恥ずかしい事です。
自分で教本を見返す事をしないのなら、毎年でなくてもたまには現任教育に参加しても良いのではないでしょうか。