私が今まで経験してきた警備会社で当直勤務の翌日、いわゆる「非番」の日に必ず休ませてくれた所はありませんでした。誰かが突然欠勤して「悪いけど今日残って」と頼まれて仕事に入るのです。これは警備業界に限った事ではなく、当直勤務あるあるですが、こんな日が続く様な警備会社では長く働きたいとは思いません。
当直勤務の翌日は非番である
当直勤務の翌日は「非番」という日になっています。
これは1日で、2日分の勤務をしたので翌日も仕事扱いということになっています。
要するに帰宅はしますが、その日も仕事をしているのと変わりないという事です。
しかし、世の中のブラック企業はそうは考えません。
「お、今から非番なら時間あるよね、引き続きこのまま働いて」
と、先ほどまで24時間働いていた従業員を、そのまま勤務に就かせるのです。
これは警備業界に限った事ではなく、病院勤務でもよくある様な話を聞きます。
警備業界だけでなく、看護師業界も人手不足が激しい様で、足りない人員を連続の勤務でカバーしているようです。
警備員として経験あるのですが、これ現職の従業員をこき使っていると、今度はその従業員が辞めてしまってどんどん悪循環にハマっていきます。
本来、当直勤務の様実は「非番」となっているのに人が居ないからとそのまま勤務させるのは、業界全体を衰退させる行為にも繋がるのです。
理想は非番の翌日も休みになるのがベスト
通常、当直勤務の翌日は非番であるとお話ししましたが、厳密に云うとその非番の翌日が休みになるのが一番の理想です。
要するに
「当直勤務→非番→休み→当直勤務→非番→休み・・・」
この形が当直勤務の理想形です。
このシフトだと1か月に10日出勤するだけでよいのです。
まあ、逆に言うとその10日で十分な給料が貰えなければ意味が無いのですがね。
更に、警備業界以外でも当直勤務の現場で同じ事がいえるのだと思いますが
こんなに上手くシフトが組めている現場は殆どありません
特に人員を一定数そろえないといけない様な現場では、誰かが休んだら代わりの他の誰かが出勤する必要があるので、この非番からの休みという形は必ず崩れます。
私も今まで、当直勤務明けに帰る事が出来る直前で「居残り」になりそのまま日勤の仕事をした事が何回あった事か。
その度に突然休んだ隊員を恨んだりもしました。
「何があったか知らないけど、とりあえず出勤して来いよ・・」
と。
理想は、その日に突然誰かが休んでも、無理なく代わりに出勤できる人が控えているのが良いのですがね。
警備業界は万年人手不足です。
そんな都合よく直ぐに人を手配できるほど人余りな業界ではありません。
非番や休みなしのブラック警備会社は存在する
警備業界は人手不足なので、突然誰かが休むと当直勤務明けを待っている警備員に声がかかります。
非協力的な人や、困っている人をよそ目に堂々と帰る事が出来る鋼の心の持ち主の人は
「いえ、用事があるので無理です」
と断ります。
普通は自分の勤務している現場で「誰かがやらねばならない」状況になっている時
もしかしたら自分が逆の立場になるかもしれない、という思いから余程の用事でも入っていない限り、そのまま仕事を引き受けてしまいます。
職場で協力し合って仕事をするのはお互い様、と思うのは当然です。
欠勤した人がどんな理由で休んだかは分かりませんが、今日その日に仕事が回らなくて困っている人が目の前に居るのです。
本人は納得していないかもしれませんが、これで無事現場は警備員が揃って一安心です。
「でもこれは本当の解決にはなっていません」
これで一番安心しているのは「警備会社」なのです。
契約で「毎日何名の人員を確保」と決まっているのに、その日に人が揃わないと困るのは契約違反をしている警備会社です。
本来なら、誰かが突然休んで急遽人を用意しなければいけなくなったのは、現場の責任者もそうですが、最終的には契約を結んでいる警備会社がするべきなのです。
しかし、実際は現場で誰かの非番を削ってそのまま仕事に就かせている。
こんな楽な事はありませんよね。
営業所側では何もしなくても、現場で誰かが犠牲になれば問題なし。
こんな感じで何もしない営業所の警備会社はいくらでもあります。
「警備業界はブラックだ」
休みのはずの日に休ませない。
人が居ないから仕方がない、とい言い訳をする警備会社。
そんなブラックな警備会社で長く働く事はおすすめしません。