施設警備員が外周巡回をする時、歩きで見回ったり自転車、または自動車で巡回する事があります。この時、現場にもよりますがどれが一番効率が良いかお分かりですか。過去に経験した現場で全ての手段を利用して外周巡回をした事がありますが、どれの一長一短といった感じでした。
施設警備員の外周巡回
施設警備の多くの現場で「外周巡回」というものがあるかと思います。
これは日中や夜間でも同じですが、建物の外周を見回り戸締りや不審物が無いか確認する為の巡回です。
時間帯によっては不審者がうろついていないか、という事も確認に含まれてきますが、いずれの巡回も基本的に一人で行っています。
配属先の現場によっては、この外周巡回中に暴漢に襲われる、なんて事もあり得る為、会社によっては外周巡回について細かい指導をする所もあります。
そんな外周巡回ですが、実施するのに様々な手段があります。
外周を歩いて見回ったり、会社の用意した自転車を使用する、若しくは自動車を使用して見回る所もあります。
過去にはこれらすべての手段で巡回した事がありますが、どれが一番効率的だと思いますか。
どれが一番効率が良いのか
外周巡回をするのに、歩きや自転車又は自動車などを利用する事が出来ると思います。
まあ、会社や現場によってはその利用を制限されている所もあるでしょう。
過去には車の使用を禁じられていたり、歩いて見回っていては巡回時間を超過してしまうから自転車を使用する事、とされていたり制限されている所もあるでしょう。
しかし、もし一つの現場で全ての手段が利用できるとしたら、どれが一番効率的でしょうか。
実際に、全ての手段を実施して外周巡回を行った事があります。
そして、その全ての手段を実施して一番効率が良かったと思えるのは
「自転車が一番効率が良い」
という事が分かりました。理由は単純で、歩きでは時間が掛かり過ぎて途中から早足になり体力的に無理をする事になる。
早足で歩く事で、周りに目を配る事がおろそかになり、外周巡回の本来の意味が損なわれる。
また、自動車で見回るという点ですが、自動車の場合は回るべき順路を一番早く回る事が出来ますが、エリアごとに車から降りて確認する場所があると、その都度車を止めて降りて確認し、また乗り込んで発進させる。
という行動が意外と面倒であり、また意外とこの行動に時間が割かれる、という事です。
また、移動が早すぎる為に自転車の時と同様に、周りの事に目が行き届かないというデメリットがありました。
そうなると最後に残った自転車ですが、どれよりも効率的であったのです。
乗り降りが簡単で、スピードも速すぎず遅すぎず、体力もそれほど消耗しない、という事から外周巡回には自転車が一番、という結果になりました。
他の隊員さんも外周巡回には自転車を選択する人が多く、やはり皆、行きつく先は同じなのだなと思ったものです。
しかし、これは当時の現場の話しであって現場が変われば選択肢も変わるものなのです。
現場によってベストな選択肢も変わる
また別の現場では、自動車を利用して外周巡回をする人は誰も居ませんでした。
そもそも、その現場では自動車を利用するほど外周巡回の距離が短く必要性がありません。
そして、以前の現場では圧倒的人であった自転車ですが、別の現場では自転車よりも歩いて見回った方が効率的だったのです。
一応、自転車の利用が禁止されていたわけではありませんでしたが、敷地が狭く、それに伴い外周巡回も敷地が狭いだけあって見回る距離も多くありません。
そんな場所をわざわざ自転車に乗って見回る必要性が無いのです。
歩いて見回った方が乗り降りも無く、自転車のスピードに置いて行かれるほど広くもありません。
この様に現場が変わるだけで、外周巡回時に利用するベストな乗り物も変わるのです。
また現場によっては安全の観点から、外周巡回は自動車を使用する事、とされている場合もあり規則も手段も変わります。
外周巡回は夜間に行う事も多く、大抵一人で見回る警備員さんにとって危険な業務の一つです。
誰も居ないと思っても物陰から襲い掛かられる事もあり得るので、巡回中は細心の注意を払って業務を実施する様にしましょう。