警備員として致命的な思想

先日、ある隊員さんと話をしている時に感じた事がありました。それは、警備員は自分の勝手な判断で物事を決めつけてはいけないという事です。自分で見たわけでも無いのに、何の確証もないのに決めつけて話すのは警備員として失格だという事です。

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知ったかぶりで根拠のない決めつけ

この隊員さんは警備員の仕事が出来る方で、さらに社会常識の有る人です。

話をするのが好きで、誰とでも気さくに会話をしています。

警備員でこのクラスなら、どこの現場でも主力扱いになる人だと思います。

そんな出来る方の警備員さんですが欠点が一つあります。それは

 

人と会話する時、正しい情報で無いのに自信ありげに言い切る所です。

 

人としては何も問題なく、仕事を覚えるのも早く要領もよい人です。

しかし、今まで会話をして来てちょくちょく気になりだしたのが、会話中に自分の自慢が入る事と、この根拠のない情報を堂々と言い切る所です。

彼を見ていると

 

・自分が話した事が正しい・・

・自分は皆より知識がある・・

 

という前提で話している事が多く、以前私が事の結末を知っている内容の話を、彼の方が間違っているにもかかわらず、堂々と話している時に彼の性格に気が付きました。

 

ああ、彼は「知ったかな人」だ・・と。

 

これは警備員にとってはある意味致命的です。

警備員は自分の目で見た事をそのまま正しく伝える必要があり、憶測で話してはいけません。

警備員は事実確認したものが全て

警備員は

・「だと思われます」

・確証も無いのに嘘の報告をする

という形で報告してはいけません。

警備員が委託を受けているクライアントに対して、報告する時は

 

ありのままを伝え、判断や対応策を決めるのはクライアントです。

 

警備員はその出来事だけを伝えるのが仕事で、嘘や自分の思い込みの報告をする必要はないのです。

今回の彼はこれには当てはまるようなことは無いですが、日常的な会話の中で、本当かどうかも分からないような事を、さも自分は知っているかのよう話し、決めつける所があるのです。

「いや、それは誰も分からない事でしょ・・」

と云う様な事を、知っているかの様な話しぶりをするのです。

全ての話が嘘ではないのですが、彼が話す事のほとんどが「自分は正しい、自分はこんなこと知っているんだ」と終始これなのです。

自分は何でも知っている、と自慢したいタイプなのでしょうかね。

こういった自慢したいタイプの人間は、もしかしたら警備員いは向いていないのかもしれません。

性格で向き不向きがある

警備員はどちらかというと裏方的な仕事です。

委託側から仕事を貰い、クライアントの仕事をカバーするのがメインの職業です。

そしてクライアントが表側に立ち、お客様の相手をします。

そういう職業なのに、自分が前に出る様な態度を取ったり、自分の話している方が正しい・・なんて事を話すようでは警備員失格です。

今いるこの現場は、そんな人がいてもそれほど前に出るような行動が出来る場所ではないので、悪く目立っていませんが、彼の様な人が商業施設の施設警備員の現場へ配属したら恐らく、トラブルを起こしてしまうでしょう。

彼はそういった現場の経験が無いので、自覚がないかもしれません。

この現場で自分の警備員としての不向きさに気づいていないので、いつかそういった現場へ行った時、何か起こらないか心配です。

 

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