施設警備員に限らず警備員は不審者と対峙する可能性のある仕事です。特に施設警備の場合は、建物内を巡回していると多くの人とすれ違う事があり、中には不審者対応もある仕事です。この時、予め不審者の対応があると分かって行動するのと、不意に対峙する場面に遭遇した時、多くの警備員さんはその瞬間適切な対応が出来るのでしょうか。
警備員の不審者対応
警備員は業務上不審者の対応をする場面があります。
特に施設警備員は、勤務する施設内で挙動の怪しい人物として注視したり時に声を掛ける事もあります。
これらを不審者対応と呼ぶとしたら、施設警備員は日々この対応に遭遇する可能性がある仕事です。
日頃、日中の建物内の巡回や夜間の巡回など、時間に関係なく不審者の対応は発生します。
この時対応するのは施設側の従業員も関係しますが、警備員も対応に入る事があります。
特に夜間の場合は警備員しかいないので、不審者の対応は避けられません。
この対応はどこからか連絡が入り現場へ急行して身構える事が出来る対応と、不意に遭遇して無理にでも対応に入らざるを得ない状況があるのです。
不審者と突然対峙し慌てる警備員
クライアントやテナントなどから連絡が入り、不審者の対応の応援という形で入る時と、警備員が一人の時に不意に不審者の対応をしなければならない、という事なった状況があります。
事前に対応をするという心構えが出来ていれば安心できますが、警備員が一人の時に不意に不審者を発見して対応に入らなければならない時は、警備員の方が焦ってしまうかもしれません。
特に警備員という仕事はいざという時の為にいる様なものなので、普段の日常は意外と何も問題が無い事が多いです。
この何もない平和という期間が長い現場の場合、警備員としてのレベルが鈍ってしまうかもしれません。
日頃から何かしらの事案の対応をしている警備員さんは、緊急時の対応も自然と体が動くかもしれませんが、ずっと緊急対応をしてこないヒマな現場の警備員さんは、とっさの対応が取れないかもしれません。
以前は不審者の咄嗟の対応はどうすれば良いか、と分かっていても長らく何も問題が発生しない現場が続くと、いざという時に「あれっ!」となってしまいます。
今の現場の隊員さんを見ても、平和過ぎて緊急時に適切な対応が取れないかもしれない、という警備員さんも何人か居そうです。
夜間巡回の時だけでなく、日中でも突然緊急事態が発生しても適切な行動が取れないと思うのなら、そうならない様に自分で復習すれば良いのです。
日頃からの心構えは必要
警備員の業務を衰えさせない為に現任教育という定期的な講習があります。
これは警備業法で現場で働く警備員が定期的に受講しなければならない、とされているものです。
これが現場で働く際の、業務を補完する完全な助けになるわけでは無いですが無いよりはマシです。
特にヒマな現場で働く警備員さんは、驚くほど業務が単純で不審者対応や緊急事案が発生しません。
ヒマな現場の経験がありますが、自分から何も勉強しなければ日々、警備員として身に付けた事を忘れて行ってしまうでしょう。
気付いた時には緊急時に何もできない自分を実感すると思います。
そうならない為にも、ヒマな現場で働く警備員さんは現任教育の時だけでなく、普段から業務の訓練があれば参加したり、自ら緊急時や不審者対応の行動を復習して、警備員としての業務レベルを落とさないよう心掛けて欲しいものです。


