警備員というのは学歴は必要なく、また武術系の資格も必要ない。その為誰でも警備員に慣れるがその分いろいろな人も多くなります。これがいわゆるポンコツ警備員という人が参入してくる要因にもなっていると思われます。しかし、彼らがいる事で人手不足と言いつつも、警備業界が成り立っているのも事実なのです。
警備員になるのに特別な資格が必要なのか
警備員になろうと思った時、何か特別な資格や学歴が必要なのかと思う人も居るかもしれません。
しかし、警備員になるのに学歴は必要ではなく、また剣道や柔道などの武術に関する資格なども必要ありません。
また、警備員になった後で特殊な学歴を身に付けさせられたり、柔道や剣道などの資格を取得させられるという決まりもありません。
警備委員は誰でも仕事に就く事の出来る業界です。
しかし、欠格事由といういくつかの条件があります。
これはアルコール中毒者や暴力団員、また医者から許可の出ない精神的な疾患を持っている人などに関係のある人は残念ながら警備員にはなれません。
これらは、よほどの人であれば該当しないと思うので「ほとんどの人」が警備員になれるという事なのです。
誰でもなれるという弊害もある
誰でも警備員になれる、という事で非常に間口の広い業界となっています。
その為、欠格事由に抵触しなければ余程どんな人でもなれるので、中にはここでいうポンコツ警備員と呼ばれる様な人も在籍しています。
他の仕事では断られてきた人や、自分には務まらないと会社員を諦めてきたような人が、警備員としてなら雇ってもらって働けると参入してきているのだと思います。
今までいろいろな現場で仕事をしてきましたが、多くの人は普通の警備員さんですが、社会人としてはちょっと勤まらないかも・・と思える様な人もチラホラいました。
警備員の多くは高齢の方が多いのですが、他所で仕事を退職して参入してくる高齢の人とは別に、色々な仕事を転々としてきて高齢となった今でも警備員として仕事をしている、という人も一定数いるのです。
まあ、そういう区分で云えば私もその中に入るのかもしれませんがね。
しかし、ポンコツ警備員だからと言って決して警備業界は彼らを排除する事はありません。
今まで何度もお話して来たとおり、警備業界は人手不足です。
それも何十年と続く人手不足な為に、人を選んで人を雇っている場合ではないのです。
仮に、世の中ではどれほど煙たがられて来た様な人でも警備業界では第一線で活躍できるのです。
そして彼らが居なければ、警備業界は今の人手不足よりももっと酷い事になっている事でしょう。
欠格事由に抵触しなければ、誰でも重要な戦力なのです。
世の中が物騒であるほど必要な仕事
警備業界はここずっと右肩上がりの業績です。
警備業者数も所属する警備員も業績も、成長し続けています。
確かに、看板を下ろしている警備業者もたくさんいますが、それ以上に誕生している警備業者もいるのです。
そんな警備業者ですが、成長しているのには理由があります。
それは、世の中が防犯対策というものを導入しようとする動きに積極的な為です。
一昔前より、犯罪が増え各家庭でも警備に関した防犯対策を考える様になった事と、多くの施設が常駐警備員を配置させるようになった事だと思います。
世の中が物騒であるほど財産を守ろうとする動きが、警備員の需要が増える理由なのだと思います。
誰でもなる事の出来る仕事ですが、どんな人が働いていようと、身近な防火防犯の手助けをしているのが警備員の仕事なのです。